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世にも奇妙な君物語(朝井リョウ)の感想/ブログ | 意表を突くオチ連発!満足感が強い一冊

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こんにちは、ゆーです。

今回は、世にも奇妙な君物語(朝井リョウ)の概要と感想をご紹介します。

 

本の概要

タイトル世にも奇妙な君物語
著者朝井リョウ
発売日2018年11月15日

 

 

あらすじと物語の紹介

異様な世界観。
複数の伏線。
先の読めない展開。
想像を超えた結末と、それに続く恐怖。
もしこれらが好物でしたら、これはあなたのための物語です。
待ち受ける「意外な真相」に、心の準備をお願いします。
各話読み味は異なりますが、決して最後まで気を抜かずに――。
では始めましょう。朝井版「世にも奇妙な物語」。

 

読書記録

  • 読了日:2026年1月中頃

 

感想

直木賞作家があの「世にも奇妙な物語」を書いたらこうなった!

 

そう銘を打たれていたこちらの小説。

第1話~第5話までそれぞれ一話完結の短編集ですが、各話の最後に持ってくる”オチ”がやはり凄い。

 

よくこの手の”オチが凄い”系の物語は、読みながら「こんな風になるのかな?」とあれこれ我流の”凄いオチ”を考えながら読むのですが、この作品はなかなか意表を付く物語が多かったですね…!

 

そして、本家本元の「世にも奇妙な物語」もそうですが、読了後の感触がそれぞれの話で違っているのも面白いところ。

ざわざわ…っとざらついた気持ちになるものがあれば、スカッと気持ち良いものもあり。思わずニヤニヤしてしまうものもあれば、そのあまりに綺麗なまとまりに対して拍手を送りたくなるようなものもある。

昔見て未だに印象に残っているかつての「世にも奇妙な物語」の感触を思い出すこともでき、楽しい読書体験でした!

 

印象に残ったポイント

脇役バトルロワイヤル

どの話もとてもおもしろかったのですが、個人的に印象的なのは最後の第五話、「脇役バトルロワイヤル」。

 

なんとこの話、これまで第一話~第四話に登場した人物が皆まるっと再登場。

それも、第一話~第四話の出来事は全て「世にも奇妙な物語」の番組の中の話、として扱われているじゃないですか!

こういう短編もので個人的に一番好きなのが「最終話で全ての話が繋がる」展開なのですが、それを更に一つ超えてくるような仕掛けに思わずほうっと声が出てしまいました。

 

そして物語も面白い。

普段”脇役”として生きている俳優・女優たちが、今度こそ主役の座を射止めるために、いかにも脇役らしい振る舞いをひたすら避けていく、というもの。

”ザ・脇役”の言動をしてしまったら最後、その場で脱落(文字通り落下する)してしまう、というまさにバトルロワイヤル状態。

 

途中途中登場人物は”脇役っぽい”言動を行ってしまい都度脱落になっていくのですが、この”脇役っぽい”言動に名前が付いているのが非常に面白いんですよね。

【逆説喋りはじめ説明】に、【空気ブチ破りハングリー】…。

確かにそれ、脇役がよくやっているな…と読んでいるこちらも共感できるシチュエーションが多くあるのが良いです。笑

 

最終的に主人公はバトルロワイヤルを生き抜きますが、最後の最後に”ザ・主役”の貫禄を携えた人物が登場し、諦めと畏敬(?)の念を込めてその座を降りる姿も、お見事です。

これまで第一話~第四話のどんでん返しで色々と気持ちを引っ掻き回された後、最後に読むのがこの第五話、というのがとっても良いなと思うところです。

 

 

総合評価

3.5

 隙間時間でパッと読むにも良し、気分転換に読むにも良し。

サッと開いて読むだけで、ざらついた気持ちになったり愉快な気持ちになれる、面白い小説でした!

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